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探偵とシンデレラコンプレックス

結婚できない女性の心理「シンデレラコンプレックス」とは?

もう少しで結婚というところまで行きながらも、結局破談になってしまう。こういった経験をしたことのある方は、女性特有の心理でもある「シンデレラコンプレックス」が関わっていることがあります。

シンデレラコンプレックスと特徴は?

「シンデレラ·コンプレックス」という言葉はコレット·ダウリングにより提唱されました。

シンデレラ·コンプレックスとは、「他者に面倒をみてもらいたいという根深い願望によって、 女性が精神と創造性を十分に発揮できずにいる」ことと定義しています。

童話にでてくるシンデレラは、ひたすらみじめな境遇に耐え、何者かがその境遇から救い出してくれるのを待っていました。シンデレラ·コンプレックスという命名は、こうしたシンデレラの姿勢と、青年期の女性にみられる無意識の依存欲求とを重ね合わせた結果としてつけられたものです。

自由依存の葛藤

自立と依存の葛藤は青年期になれば男女問わず経験するものですが、このコンプレックスは、比較的学歴の高い青年期の女性にみられます。
経済的にも精神的にも自立できる才能がありながら、そこまで至ることに躊躇する。その反面、専業主婦という形で100%夫に頼りきることは、自立に対する欲求があるため不満が残る。

この、男性の庇護のもとに置かれていたいという気持ちと、自立し、自由を誕歌したいという気持ちとの板ばさみになっているのが、このコンプレックスに悩む女性の姿です。

親子の関係が根本原因の可能性

こうしたコンプレックスが形づくられる背景には、父と娘・母と娘という親子関係と、父と母の夫婦関係という2つの関係に、問題があると考えられています。

ひとつめは、父親が、夫婦関係に不満を抱いているものの、それをよくしようとするより、娘を自分の理想の女性像にすることに力を注ごうとするケースです。

もうひとつは、母親が、そういった父娘関係に不満なのに、あえて口出しせず、表面的にはそれを応援する形をとるケースです。

このような関係性のもとで育った娘は、母親に依存しきることもできず、父親から押しつけられた理想をかなえようとすることでしか依存欲求を満たしてもらえません。

しかも、いざ自立しようとすると、自立を勧めていた父親がそれをはばむ側にまわり、母親は傍観するばかりで娘の自立に手を貸しません。

こうして、娘は依存欲求も満足に満たしてもらえず、自立もままならないという宙ぶらりんの状態で放り出されることになるのです。

結婚したいのに結婚できないという女性は、このシンデレラ·コンプレックスが原因となっている場合が多いといえます。

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